自律神経とはなんですか?

Habitoneは、コンディション管理のために「自律神経」の状態を測定しています。「自律神経」とはなにか、なぜ測るのかについてご説明します。

生命維持を司る神経

「自律神経」とは、心臓や、肺などの呼吸器、胃腸のような消化器などの活動をコントロールしている神経です。本人の意識とは関係なく動いていることから、「自律」という名前がついています。

例えば、心臓の動きを意識して止めることは誰もできません。このように、生命を維持するために必要な臓器の活動は、人の意識とは関係なく、自律神経がコントロールしています。

自律神経には、あなたの身体が様々な刺激・ストレスにさらされた時に、身体の状態をストレスや状況にうまく適応するようにコントロールする役目があります。

交感神経と副交感神経

この自律神経は大きく「交感神経」と「副交感神経」に分類されます。

が活発に活動しています。

心拍の変動から自律神経の状態を把握できるということが医学的にわかっており、使われる指標の計算方法は確立しています[1]。Habitoneでもそれらの知見を用いています。

なぜ自律神経の状態を知るとよいの?

1. ストレスによる影響がわかる

ストレスと自律神経の関係

現代は「ストレス社会」といわれるほど、ストレスが大きな問題として認識されています。ストレスというと、単に精神的なもの、「心」の問題だと捉えがちかもしれませんが、その認識は実は正しくありません。

私たちの身体は、「暑い、寒い、痛い、疲れた」などの肉体的なものであっても、「怖い、悲しい」などの精神的なものであっても、心身の状態を歪めようとする外部からの刺激(ストレッサー)を感じ取ると、自分を守るために無意識に身体が何らかの生理的な反応をするようにできています。

以下のように、肉体的な刺激も精神的な刺激も、結果として身体は何らかの反応をしています。